独自ドメインを取得しよう (2003)

最近ではブローバンドインターネット常時接続の方が多いと思います。 そうなると、最初は自分専用のインターネットサーバーを所有したくなります。 インターネットサーバーの構築方法については LinuxとWebminでサーバー構築 が参考になります。

次なる欲望は 独自ドメインでインターネットサーバーを運用したい に決まっています。



独自ドメインを取得



自宅サーバーのドメインを kita3.net に

  1. 今まで、kitaguchi.ddo.jp というドメインで運営していましたが、名前が長ったらしいと言うことで、これを kita3.net に構築し直します。 自宅の WAN は Tepco ひかり につながっているので、当然ですが DDNS で運用することになります。

  2. Value Domain では DDNS(ダイナミックDNS)をサポートしています。 一般のブロードバンド契約では新たな接続毎にグローバルIPアドレスが変わってしまいます。 この変化するグローバルIPアドレスを DNS設定に簡単に反映できる仕組を DDNSといいます。

  3. Value Domain では DDNS手順を使った IPアドレスの設定は以下の URLアクセスでできてしまいます。 (domain)にはドメイン名、(password)には DDNS用のパスワード、(host)にはホスト名、(IP address)には設定する IPアドレスを入れます。 非常に簡単で汎用性があります。 (IP address)を記述しないと、このコマンドを発行したホストの WAN側グローバルIPアドレスを自動的に設定してくれるので、IPアドレス抽出のスクリプトを書く必要もないし楽です。 UNIX だと wget コマンドを使うのが一番楽です。
    http://dyn.value-domain.com/cgi-bin/dyn.fcg?d=(domain)&p=(password)&h=(host)&i=(IP address)
    
  4. Value Dmain の DNS設定変更
    kita3.net の DNS設定を右のようにします。


  5. 自宅サーバーの設定変更

  6. 以上で、ウェブにアクセスするには http://kita3.net/ または http://www.kita3.net/ となり、メールアドレスは xxxx@kita3.net のようになります。

やはり、短かくて覚えやすいドメインはイイですね。



XREA.COM のバーチャルサーバーで独自ドメインを使う

本来は自分でインターネットサーバーを構築して独自ドメインを使うのが正道ですが、中にはサーバー構築なんて難しそう・・・でも独自ドメインは使いたい・・・と言う方もいるかと思います。 こんな虫の良いことは許されるのでしょうか?・・・できてしまうんですね。 Value Domain と親戚関係のある XREA.COM のバーチャルサーバーを使うと・・・。 ただし、設定はちょっと複雑です。

ここでは http://abuna.net/ または http://www.abuna.net/ を XREA.COM のバーチャルウェブサーバーを使って表示させ、xxxx@abuna.net 宛てのメールも XREA.COM のバーチャルメールサーバーを使って受け取る設定をやってみます。

  1. XREA.COM にエリア確保

    1. Value Domain にログインして「無料ウェブアカウントを取得」メニューをクリックします。

    2. (ユーザ名)のところに任意の文字列を入れます。 どんなユーザ名でも良いのですが、複数オリジナルドメインを確保していると後々混乱しますので、オリジナルドメイン名をそのまま使ったほうがお奨めです。 この例では abuna.s40.xrea.com を確保しています。

    3. XREA.COM のエリアにログインするのに必要な情報(URL, ID, Password)は Value Domain に登録したメールアドレスにメールされます。 「サーバー準備には1〜2時間掛かります。」と表示されますが、私の場合、30分くらいでした。

  2. Value Domain の DNS設定変更

    1. NSLookup で自分のエリアがある XREA.COMサーバーのIPアドレスを確認します。 abuna.s40.xrea.com → 219.163.200.92 でした。

    2. 上記の情報を基に Value Domain の DNS設定を右のように変更します。

    3. 設定が世界中の DNSに反映されるのに24〜48時間掛かるらしいのですが、私の場合10分くらいでした。 世界中と考えると DNSのリフレッシュにはたぶん1日以上かかるでしょう。 ともかく、DNS設定変更は時間がかかるので大変です。

  3. XREA.COM のドメインウェブ設定

    1. XREA.COM にユーザーログインして「ドメインウェブ」メニューをクリックします。

    2. 右のように設定します。 Main の設定をすると、http://abuna.s40.xrea.com/ のアクセスは出来なくなって http://abuna.net/ でホームページへバーチャルアクセスできるようになります。

    3. Sub1 の設定をすると、http://www.abuna.net/ でアクセスに来ると http://abuna.net/ に URLジャンプするようになります。 また、ユーザーの /pubulic_html ディレクトリ内に www.abuna.net ディレクトリも作成されます。

    4. 「ドメイン設定」ボタンをクリックします。 「ドメインの反映は数時間〜24時間程度掛かります。」と表示されます。 気長に待ちましょう・・・。
      いや〜!ドメイン設定は疲れます。 数時間経たないと結果が判らないのですから・・・。 このように結果が良ければ問題ないのですが、結果が思った通りでなかったら、設定を変更してまた数時間・・・時間ばっかり過ぎて行きます。

    5. 以上で、http://abuna.net/ または http://www.abuna.net/ でアクセスすると XREA.COM エリアに設置したホームページがオリジナルドメイン名で見えるようになります。 まるでリアルサーバーみたいでしょ!!!
      当たり前ですが、public_html ディレクトリに index.html がないとアクセスできませんのでご注意ください。

  4. XREA.COM のメールアドレス設定

    1. XREA.com 管理メニューの「メールアドレス設定」をクリックします。

    2. 右のような設定とします。

    3. 設定が終わったら「変更」ボタンをクリックします。

  5. XREA.COM のドメインメール設定

    1. XREA.COM マイドメイン利用メニューの「ドメインメール」をクリックします。

    2. 右のように設定します。 設定0と設定1は必ず設定しておかなければなりません。 postmaster や webmaster にメールが来ると tekito@abuna.net にメール転送します。 設定2がバーチャルメールアカウント tekito@abuna.net の設定です。

    3. 設定が終わったら「設定」ボタンをクリックします。 ここまで終われば1〜3時間で設定が反映されます。 気長に待ちましょう・・・。

    4. 反映されたら、FTP で見える自分のディレクトリ構成で以下のディレクトリが追加されます。 このディレクトリはメールデータ蓄積に使われます。 qmail の構造を知っていたらこのディレクトリが何であるか理解できると思います。
      /Maildir/abuna.net/tekito/Maildir ・・・ tekito@abuna.net用
      /Maildir/abuna/Maildir ・・・ abuna@s40.xrea.com用
      
    5. 同じようにして、dareka@abuna.net とか siriai@abuna.net とかのアカウントはいくらでも作れます。(記述数は100セットまでなので、最大98アカウントくらいですが・・・)

  6. クライアントパソコンのメーラー設定
    ログイン名に「@」を含むのは良くないので、「@」の代わりに「%」を使います。

    1. tekito@abuna.net アカウント用
        ・メールアドレス: tekito@abuna.net
        ・ログイン名: tekito%abuna.net
        ・SMTPサーバ: abuna.net
        ・POP3サーバ: abuna.net
      
    2. abuna@s40.xrea.com アカウント用
        ・メールアドレス: abuna@s40.xrea.com
        ・ログイン名: abuna%s40.xrea.com
        ・SMTPサーバ: s40.xrea.com
        ・POP3サーバ: s40.xrea.com
      
    3. 以上のように設定したら正常にメール送受信ができるかチェックします。

以上で独自ドメイン abuna.net でアクセスできるウェブとメールの設定が完了しました。

DNS設定とかバーチャルサーバー設定とかいう知的な遊びは面白いですね!
皆さんもオリジナルドメインを取得して、ぜひ挑戦してください!




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