Fujifilm
Fotonex 3500ix Zoom MRC
2000年5月2日に「ケーヨーデーツー東川口店」というホームセンターへ行ったら前からほしいなぁと思っていた「Fotonex 3500ix Zoom MRC」が 17,800円で販売されていました。 近日中に行くロサンジェルスへのお供にちょうど良いと思い、衝動買いしました。 定価は 56,000円のカメラです。
全面アルミ合金ボディですごく質感がイイです。
手に持つとヒンヤリしてゾクゾクとします。 2年以上前のモデルですが、イイものはイイ!!! 持って触りまくると快感をおぼえます。 ヨーロッパのTIPAやEISAの賞を取っただけのことはあります。
このモデルの後継機として「Epion 3000 MRC」がありますが、これはコストを下げるためかプラスチックボディになってしまいました。 いけません。 これじゃ質感が死んでしまっている。 3500のほうが絶対良いに決まっています。
Fotonex 3500ix Zoom MRC 発表記事(1997年11月)
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj290.html
Fotonex 3500ix Zoom MRC ヨーロッパ TIPA AWARDS を受賞(1998年7月)
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj362s.html
Fotonex 3500ix Zoom MRC ヨーロッパ EISA賞を受賞(1998年8月)
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj388s.html
これがマルチファンクションカードを取り付けた時の前面です。
オール高品位アルミ合金ボディ
なので高級感あふれる質感があります。
このようにマルチファンクションカードとカメラ本体は分離できます。 分離するとマルチファンクションカードはリモコンとして動作します。 マルチファンクションカードは「オペレーションパネル」「多機能リモコン」「レンズプロテクタ」と、1枚3役の働きをします。
前面保護兼用のマルチファンクションカードをこのように背面に装着します。 このマルチファンクションカードよりカメラ本体をコントロールします。
斜め上から見た外観です。
こんなに小さいです。 寸法 98.5×57.5×29mm,重さ 180gと最小の部類に属するカメラです。
このようなソフトケースが付属しています。
全く同じ仕様で日本では
Epion 3500 MRC "CARDMAN"
,アメリカでは
Endeavor 3500ix Zoom MRC
,ヨーロッパでは
Fotonex 3500ix Zoom MRC
という名前で売られています。 それぞれ、カメラ本体に印刷されているロゴも違います。 私が買ったのはヨーロッパ仕様みたいです。 マルチファンクションカードに表示される言語も日本語・英語・ドイツ語など13カ国語から選択することができます。 まさにワールドワイドAPSカメラです。
レンズはスーパーEBCフジノンズームレンズで
f=21〜58mm, F=1:4.9〜6.8, 7群7枚構成
の3倍ズームで立派なものです。 焦点距離(f)は35mmフィルム換算で26〜72mmなので広角〜準望遠と言ったところです。
ピント合わせは
アクティブオートフォーカス
で広角側 0.9m以上,望遠側 0.6m以上で合います。 実際に使ってみると、フォーカシングはシャッタボタンを半押しにした時ではなく、シャッタボタンを押し切った時にされるようです。 この動作は一眼APSカメラのセンチュリオンとは違います。 フォーカシングは音も静かで一瞬のうちに終わるので、本当にピントが合ったのかどうか心配になるのは私だけ???
ストロボはISO200フィルム使用時、3.3m以内で有効です。
ズーミングによりレンズだけではなくストロボも動きストロボ照射角が変わります。
よくできています。
撮影モードは「デジタルプログラムストロボモード」「赤目軽減モード」「日中ストロボモード」「ストロボ発光停止モード」「遠景モード」「夜景ポートレート(スローシンクロ)モード」の6つがあります。
「デジタルプログラムストロボモード」がいわゆるバカチョンモードで、カメラロボットになります。
このモードでは日中シンクロ動作も自動で行ってくれます。 これはすごい。
セレクトタイトル機能
を搭載しています。 この機能で選んだタイトルをプリント(印画紙)の裏に印字させることができます。 タイトルはあらかじめこのカメラに記憶している文字列から選択します。 自分で好きなタイトルを作るということはできません。 このタイトルも13ヶ国語に対応しています。
プリント枚数指定機能
を搭載しています。 例えば友達3人と記念撮影をしたとします。 そうすると、この機能でこの写真のプリント枚数を3と指定しておけば、カメラ屋に現像に出して何にも注文しなくても、このシーンの写真が3枚プリントされます。 プリント枚数は0〜10の範囲で指定できます。
カートリッジフィルム途中交換(MRC)機能
を搭載しているので、撮影途中のフィルム交換ができます。
フィルムカートリッジID番号メモリ機能
を搭載しています。 最大10本のフィルムの残り枚数管理ができます。 ただし、この機能は半自動なのでID番号は自分で登録する必要があります。 単なるメモ帳と考えたほうがよいです。
通常はマルチファンクションカードをカメラの背面に実装して使いますが、
マルチファンクションカードを実装しなくても撮影はできます。
「デジタルプログラムストロボモード」のバカチョンカメラとして動作します。
マルチファンクションカードをリモコンとして使っても、ほとんどの操作が遠隔で操作可能です。
APSカメラとして考えられる機能はほとんど持っている高機能カメラです。
使用電池はカメラ本体用として「CR2」1本,リモコン用として「CR1220」2個を使います。 リモコン用電池は寿命約3年です。