HITACHI 7B-DF100

1999年12月10日に PC&AVノジマでじこん楽天市場店HITACHI 7B-DF100 というD-VHSデッキを入手しました。 定価175,000円のところ39,800円で買えました。

こんなダンボール箱に梱包されていました。

435(W)×145(H)×329(D)mm, 7.2Kgのかなりでかいボディです。 パッと見た目はシャンペンゴールドで高級感ありますが、前面パネルはアルミ梨地風プラスチックです。

前面を開けるとスイッチ類がゴチャゴチャあります。 光デジタル出力端子は前面パネルと後面パネルの両方にあります。

後面パネルには端子類があります。 筐体内冷却用のファンも付いています。 静かな夜中ではファン音がうるさいかも?

これが付属のリモコンです。 Gコード予約機能があります。

これがオマケで付いていたD-VHS用DF-300(300分)テープです。 D-VHSでは300分テープが標準のようです。

テープ速度は以下です。
   D-VHS STD 16.67mm/s
   VHS標準   33.4 mm/s
   VHS3倍   11.1 mm/s
D-VHSテープの標準は300分なので、VHSでは150分テープに相当する長さです。 この他に240, 420, 480分テープがあります。 標準の300分テープは1999年12月現在、ヨドバシカメラ上野店で980円です。(240分テープは780円です。) これでデジタル録画が5時間もできるのでテープの時間単価はS-VHSテープと変わらないです。 1本のテープにいくつもの映画を録画してもテープナビで一発で頭出できます。

前から思っていたのですが、やはりD900の画質より日立の受信機(今回は7B-DF100)の画質のほうが全然イイですね。 29インチ以上のモニタで見るとハッキリわかります。 この点でも正解な買い物だった。 \39,800といえば普及型S-VHSデッキの値段で、この値段でD-VHSなら文句ありません。



7B-DF100用にもう1個パラボラアンテナを設置するのは面倒なので、全端子電流通過型の2分配器でアンテナ出力をスカパ受信機のD900と7B-DF100に分配しました。 特にレベルダウンすることなしに両方が使えるようになりました。 (ただし、以下のような使用制限があり使い辛いので、アンテナ切替器に交換しました。)

まず、理論上の話なのですが、スカパサービスではスカイ用衛星JCSAT4とパーフェクTV!用衛星JCSAT3の2衛星を使います。 また電波には垂直偏波と水平偏波があり、チャンネルごとに切り換えて受信します。 以上の条件より以下の受信制限が発生します。 この制限は全端子電流通過型2分配器のパラボラアンテナへの電圧・低周波信号が単純ORになることによるものです。 これは本来アンテナ切替器として使う製品なのですが、これを受信機切替器として使ってみました。 思った通り、アンテナ出力を2台の受信機のどちらに入力するのかに使えました。 スイッチを切り替える面倒さはありますが動作が確実なので、現在ではこちらを使っています。 ヨドバシカメラ上野店で 1,330円でした。


  1. 取扱説明書は203ページもあります。 とても一般人に読みこなせる量ではありません。 私も取扱説明書を読まずに操作しようとしたのですが、結構操作が複雑なのです。 やはり取扱説明書は必読です。

  2. テープナビ機能はすごく便利です。 テープを入れて録画すると、そのテープに整理番号を付け、録画データ(録画日,録画時刻,チャンネル,録画モードなど)を登録してテープごとに管理できます。 録画データを活用してテープの中身を一目で見たり、タイトルを見て選択すると目的の録画位置まで簡単に頭出しできます。 また、録画した最終位置もサーチできるので追加録画も楽にできます。 番組は約750も登録することができます。

    テープナビ機能はすごく便利ですが不思議です。 テープの録画情報をどこに記録しているんだろう? テープの先頭に記録しているとしたら、テープの途中を消したり途中から録画した情報はテープの先頭に戻って書き直すはずなのですが、そんな動作はしていません。 テープを入れたらすぐにテープ番号を検知して、その録画情報を表示できます。 魔法みたいです。

    いろいろ調べて以下の結論に至りました。

    どうもテープ番号情報だけをテープの先頭に記録するみたいです。 そうするとテープ内容の情報はどこにある? どうもデッキ内の不揮発性メモリに記憶するようです。 よって、テープナビは録画したデッキで再生した場合に限り有効となります。 それであってもやはり便利な機能です。

  3. D-VHSについて情報検索してみました。 すると日本ビクターに DVHS WORLD という公式ページがありました。

  4. DF-420の420分テープは記録容量に換算すると44Gバイトに相当し、以下の記録モードがあります。 ただし、7B-DF100ではSTDモードの記録しかできません。
    Mode Rate     Time
    HS   28.2Mbps  3.5時間
    STD  14.1      7.0
    LS2   7.0     14.0
    LS3   4.7     21.0
    LS5   2.8     35.0
    LS7   2.0     49.0
    
  5. リモコンでGコード予約できますが、Gコードは地上波放送とBS放送しか対応していないので、CSしか録画しない私には使い道がありません。

  6. CMスキップとCMオートカット機能があります。 これも地上波放送とBS放送しか対応していないので、CSしか録画しない私には使い道がありません。

  7. 内臓の時計にはジャストクロック機能があり、地上波のNHK放送の総合か教育チャンネルで7時と12時に時刻合わせしてくれます。 しかし、CS放送を受信すると自動的にCS放送の時刻情報に合わせてくれますので蛇足みたいな機能です。


禁断の実験をやってみました。 S-VHSテープでD-VHS録画できるかという実験です。 巷ではマニアの間で密かに実行されているようですから、そんなにリスクはありません。 ただし、7B-DF100でやったと言う噂がないので、テープ10本も買ってきて使えなかったら悲惨です。

と言う訳で、まずは10年位前の超古いS-VHSテープを出してきて試してみました。 デッキは7B-DF100なのでSTDモードでしか記録できません。

<結果>
何の問題もなくD-VHS録画できました。 S-VHSテープがD-VHSテープの代りに使えるとはラッキーです。 S-VHS・120分テープはD-VHSでは、何と240分テープとして使えます。 S-VHSより綺麗な録画ができて、かつ、テープが2倍に使えるなんて「二度おいしい!!!」って言うもんです。

<蛇足>
S-VHSテープの成功のついでに、普通のVHSテープでも試してみました。 これはダメでした。 D-VHS録画指定しても普通のVHS録画となってしまいました。

<蛇足の考察>
S-VHSテープでD-VHS録画できて、VHSテープではなぜダメなんだろう?   
左からD-VHS, S-VHS, VHSテープです。 写真下側に左右一直線の横溝が見えますが、それぞれの左右端に注目してください。 小さな穴の有無がわかりますね!

以上より、左側に穴があるのを見てS-VHS以上のグレードのテープが入っていると判断していると思います。 D-VHSとS-VHSテープの判別は以上の論理で判断できますので、現行のD-VHSデッキではS-VHSテープでD-VHS録画可能だが、そのうち出てくる新機種ではダメになることもあると思います。

VHSテープの裏側に穴をあけて試したらどうなるか!!
面白いテーマだけど努力の割に成果が期待できないような気がするので、止めておきます。 誰かやってみて!!
→これについては実際やってみた方がいるようです。 その方の話ではノーマルのHGテープに穴をあけて試してみたら、問題なく録画できたとのこと。

<S-VHSテープ購入>
以上の実験結果より早速、安いS-VHSテープ10本箱入りを買ってきました。 Victor ST-120XGEが10本で 2,180円でした。