D900とDP60を一緒に使う

1999年5月1日にスカイパーフェクTV!受信セット「SONY SAS-D900SET」を設置しましたが、今まで使っていた「日立 CS-DP60」が余ってしまいました。 これをなんとか使えないかと試行錯誤してみました。


「SONY SAS-D900」には「CS-IF」という出力端子があります。 この出力端子から「日立 CS-DP60」のアンテナ入力に同軸ケーブルで接続しました。 そして CS-DP60 でCS放送が視聴できるか試しました。
  1. 見事にパーフェクTV!サービスが視聴できました。 ただし、CS放送ではコンバータへの電源電圧の高い・低いで電波の水平偏波と垂直偏波を切り換えているので、この水平・垂直は D900 の受信チャンネルで変わってしまいます。 DP60 からは制御できません。 よって、D900 が選択しているチャンネルの偏波と同じ偏波のチャンネルしか受信できない...という制限はあります。 しかし、これで D900 録画中に DP60 で裏番組を見るという芸当ができるようになりました。

  2. ダメ元で、D900 でアンテナをスカイサービスに切り換え、DP60でスカイサービスが見れるか試してみました。 これも見事に視聴できました。 ただし、チャンネル表示が変になりましたが。 例えば’」70’とかになってしまいます。 映像と音声は全く問題ありません。 ともかく、DP60 でもスカイサービスが視聴できるというのはラッキーです。

  3. http://www.lyngsat.com/ に全世界の放送衛星のすごいデータがあります。 衛星マニア必見です。 このサイトは台湾の原さんに教えてもらいました。


良い子の実験室です。

SONY SAS-D900 と日立 CS-DP60 の両方でチャンネルが見れるようになったので、懸案の画質を比較しました。 やはり、第一世代であった CS-DP60 が隠れた名器と言われるが実感できました。 性能は最新の受信機に引けを取らない優秀機だったようです。 世の中ではSONYのが人気があって、日立のはそれほど人気がない...となっていますが、これはデザインなどが野暮ったいのであって、性能は日立のほうが良いのではないかと、私は思います。

なお、ここで書いた画質比較はジックリ見れば判るのであって、普通に楽しむにはどちらも問題はないと思います。(私はどうしても画像ノイズが気になるが...)



良い子の実験室です。

SONY SAS-D900 から CS-IF コネクタ経由 日立 CS-DP60 受信機に接続していますが、この接続の場合、CS-DP60 からは垂直偏波/水平偏波を切り換えられないので SAS-D900 からパラボラアンテナを制御することになります。 いろいろ試しているうちに、EPG(エレクトロニック・プログラム・ガイド)の電波は垂直偏波であることがわかりました。 ですから、CS-DP60 で番組予約する場合は SAS-D900 でパラボラアンテナを制御し垂直偏波を受けられようにします。



良い子の実験室です。

日立 CS-DP60 受信機では契約チャンネルの有効期限を表示することができます。 そこで実験してみました。 この結果をみると、空から来る電波では「チャンネル番号+契約」または「チャンネル番号+解約」情報しか来ないのではないかと推測されます。 契約情報が来ると受信機はICカードにチャンネルと「2030年12月31日」(この期限は受信機で勝手に書き込むように思う。)情報を書き込み、解約情報が来るとそのチャンネルの期限に「その月の月末日」(この期限は受信機で勝手に書き込むように思う。)を書き込むと思います。

と言う事は、受信機で一旦「契約情報」を受信して、「解約情報」を受信しないようにしたら2030年まで無料で視聴できるようになるはずです。 「解約情報」を受信しないようにすると言うのは難しいですが、解約手続きをしたらすぐに受信機の電源コンセントを引き抜いてその月の月末が過ぎるのを待つ。 そしてしばらく(1ヶ月くらい?)して電源コンセントを入れれば、「契約情報」が受信機に残っていると思います。

スカパは現在ユーザ数が100万人を超えています。 仮にこのような「契約・解約」情報を受信機に送るのに1秒/ユーザかかるとすると、全ユーザを巡回するのに12日かかるのです。 これでは早くスカパを見たい新規ユーザにとても対応できませんから、契約が変化しないユーザのデータの送信を送らないことが十分に考えられます。