2001年8月13日にふら〜と、娘と一緒に
オリンピック
東川口店へ出かけていました。
時計・カメラ売り場へ行くと、8月10日限りの超特価品「Nikon Libino 10x25CF」がこの日も残っていて山積みでした。
定価18,000円ところ、3,980円(77%引き)でした。
同じ超特価品で「Kenko ズーム双眼鏡 ウィークエンド 18-100x28 9,800円(定価60,000円」「Kenko完全防水双眼鏡 SurfSnow 10x22 6,980円(定価26,800円)」がありましたが、こちらはクズで、こういうのを買うと後で絶対後悔します。(同じSurfSnowでも
SurfSnow 8x23
はマトモです。)
一番安い「Nikon Libino 10x25CF」が性能でも一番でした。
「そう言えば、25mmで10倍というスペックの双眼鏡はなかったなぁ・・・。」なんて考えていたら、帰りには何故かしっかりリビノを抱えていました。
自分でも何で抱えているのか理解に時間がかかりました。
ああ〜!総眼狂ウイルスか!!!
<スペック>
- 倍率 : 10倍
- 対物有効径 : 25mm
- プリズム : ポロプリズム方式 BaK4
- コーティング : マルチコート
- 実視界 : 5°
- 見掛視界 : 50°
- 1,000m先視界 : 87m
- ひとみ径 : 2.5mm
- 明るさ : 6.2
- 至近距離 : 3m
- ピント合せ : CF (Center Focus)
- アイリリーフ : 9.1mm
- サイズ(mm) : 112(W) × 104(H) × 54.5(D)
- 重量 : 355g
PENTAXのタンクローとよく似たデザインです。
眼幅調節で
左右の接眼鏡筒部が同じく対称に動く
のにイイなぁ〜なんて思ってしまいます。
フォーカシング操作はスムーズでシッカリしています。
これが付属品一式です。
接眼レンズキャップ、ストラップベルト、ソフトケースです。
ソフトケースはちゃんと「Nikon」とロゴ入りで見栄満足感があります。
ズボンのベルトに掛けられようになっています。
こうなっていると、ストラップベルトで首から提げるのはスマートではありません。
私はコンパクトカメラ用ハンドストラップ(ハクバ:定価400円)を付けて使っています。
軽量コンパクトな双眼鏡はこれが一番です。
見口は回転ポップアップ式になっていて、裸眼でもサングラスからでも視野を見渡せます。
写真はポップアップさせた状態です。
視度調節は一般の接眼レンズを回す方式ではなく、この写真のような専用リングで行います。
クリック式になっておりズレにくいです。
肝心の性能評価です。
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対物レンズを見ると緑色に見える反射像が。マルチコートに違いありません。
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接眼レンズ径は12mmあります。
接眼レンズを見ると紫色に見える反射像が。マルチコートに違いありません。
像は歪んで見えるので非球面レンズ使用しているように思います。
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覗いてみると、カッチとした良像が飛び込んできました。
光軸もピタッと合っています。
値段の割にはなかなかやるのう〜。
合格です。
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まず、すぐに判るのは 10x25にしては非常に明るく感じるのです。
大抵のディスカウント店で並んでいる同スペックの双眼鏡は暗くて使えないことがほとんどです。
やはり「Nikon」かなと思います。
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明るく見えることから、この10倍というスペックもなかなかイイです。
バードウォッチでは大きな鳥は近くに来てくれますが、小さな鳥はなかなか近くに来てくれません。
これ逆だったらイイのですが...。
このため、6〜8倍ではちょっと物足らないことが多いです。
バードウォッチでは理想的には16倍以上は必要です。
10倍は手持ち観察できる限界として欲求不満を少し解消してくれます。
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ピントはスーとピタッと合います。
合わせた中心部の木の葉のエッジが鋭く見えます。
ニコントーン
というのか好感の持てる画質です。
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着色がなく無色透明で、色再現性はなかなか良好です。
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実視野5度で見掛視野50度はやはり狭く感じます。
でも狭いだけあって周辺部の歪は少ないです。
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軽量化するために、あちこちプラスチックを使っています。
このためか高級感はあんまり感じられませんが、そうかと言って安っぽいという感じではありません。
「Canon 8x32WP」では730gあるので1日中使っていると結構疲れます。
「Nikon Libino 10x25CF」は355gと半分以下の重さのため、ほとんど疲れません。
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近距離はスペックは3mですが、実際には2.5mくらいから合焦します。
小型タイプの双眼鏡ではこの最短合焦距離が重要だと思っています。
軽くて機動性があることを利用して近寄ることのできない対象物(例えば美術品とか動物園でガラス張りの部屋に入っている小鳥とか)を観察するのに重宝します。
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正光の対象物は満足できる画質です。
逆光はチト弱い感じです。
逆光では全体に薄っすら霧がかかったようになりやすいです。
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瞳径が 2.5mmのせいか、たまに眼のゴミが見えることがあります。
快適に双眼鏡を使用するための瞳径はこれくらいが限界のようです。
ですから、ディスカウントショップの高倍率の双眼鏡は絶対に良くないのです。
10倍も結構イイなぁ〜なんて思ってしまったので、今後は10倍双眼鏡に挑戦しようか、今持っているのは全て8倍以下だしな・・・双眼狂ウイルスこわい。