SoftBank 携帯電話のホワイトプランは本当に980円?
この記事は2007年1月27日に記述したものです。 契約内容が高頻度で変更される携帯電話にあっては、契約時には最新の情報をご確認下さい。
2007年1月16日から開始されたソフトバンク携帯電話の
ホワイトプラン
ですが、月額基本料980円となっています。 しかも1〜21時まではソフトバンクフォン同士の通話料は無料となっており、これらが魅力です。 しかし、難解な条件が多い携帯電話契約にあって、本当にこれらが可能かどうか検証しました。
結論から言うと、端末を新規レンタルして「新スーパーボーナス」に入ると言うことで音声専用端末として980円ポッキリで契約できます。
新スーパーボーナスに入ると、ソフトバンクが毎月、レンタルした端末によって決まる一定額を最大として使用料からボーナスとして割り引いてくれます。
この使用料が曲者で、端末レンタル月額は使用料じゃない(端末レンタル月額は端末料なので使用料じゃない。)ので、この部分にはボーナス割引は適用されません。 毎月の基本料や通話料、通信料などの使用部分の合計からボーナス分を引いてくれるのです。
新スーパーボーナスのもう1つの錯覚は、毎月一定額をボーナスとして割り引いてくれるのではなく、毎月一定額を上限として割り引くことです。 月の使用料がボーナス額に達しない時は、その使用料までです。 要するに、この場合、月額使用料の最低額からボーナス額に達するまでは、毎月の支払額は変わらないので、この部分はいわゆる無料通話相当になります。
賢明な方はここで判ったと思いますが、端末を新規レンタルして「新スーパーボーナス」に入るという方法でホワイトプラン契約した場合、絶対に端末レンタル月額より毎月の支払額は下がりません。 とすると、「端末レンタル月額=980円」の機種があれば、月支払額980円の希望の光が見えてきます。 探してみるとあるんですよね・・・
新スーパーボーナスに入ると
基本使用料(最大)2ヶ月無料
パケットし放題(最大)2ヶ月無料
スーパー安心パック(最大)3ヶ月無料
スーパー便利パック(最大)4ヶ月無料
毎月のボーナス額支給
の特典があります。 ただ、上記の2、3、4を同時に契約させられてしまうので要注意です。
しかし、これらは新スーパーボーナスに入った後に不要なものは解除してもよいことになっているので、2は2ヵ月後に、3は3ヵ月後に、4は4ヵ月後に契約解除してしまえばよいです。 そうすると、毎月のボーナス額支給の特典だけが残ることになります。 新スーパーボーナスを契約して、上記の2〜4を即解除でも構いませんが、せっかく無料で使える期間があるので、
(せこい)私なら(無料で)使います。
上記の複雑な条件を加味して
ホワイトプランをシミュレートしたエクセル表
を作成してみました。 当然ですが、複雑な条件を表現するために数式に IF 文を使っています。 携帯電話端末として、「804N」「705T」「803T」を選べば月支払額980円は可能です。 この3機種とも、3G携帯でデジカメ機能、MP3プレーヤ機能があって国際ローミングもできるので、それほど不満はないと思います。(少なくとも私は・・・)
もう1つの980円裏技は、端末持込でホワイトプラン契約
してしまうことです。 例えば今まで持っていたプリペイド携帯をホワイトプラン契約してしまうとか、プリペイド携帯を入手して即解約→ホワイトプラン契約してしまうとかが思いつきます。 この場合の月支払額は同様に980円となって、上記と比べてメリットがないように思いますが、縛りがないというメリットがあります。 ホワイトプランは24ヶ月以上端末をレンタルすることが前提になっているので、24ヶ月以内に解約するとレンタル残金を支払う必要があります。 自分で持ち込んだ携帯電話には、この縛りがないです。 従って、今までプリペイド携帯を使っていた人が、このホワイトプランに乗り換えると日中のソフトバンクフォンへの通話が無料なので、プリペイドより安くなることがあります。
以上より、ホワイトプラン980円は以下の方にメリット大と結論します。
そもそも自分から電話しない方(待ち受け専門)
周りにソフトバンクフォンを持っている人が多い方
もう1本携帯電話が欲しい方
1〜21時まで無料で電話したい方
シルバー携帯として親に持たせる方(携帯電話の位置情報確認や日中無料で連絡できます)
海外居留中だが、たまに帰国する時に携帯電話を使いたい方
今までプリペイド携帯を使っていた方
私は、月たった980円で契約できるので、一度に2本契約して、日中のトランシーバー代わりに使いたいとも思います。 おもちゃ代わりですなぁ!
ソフトバンク、本当に大丈夫かなぁ〜
裏技
相手が SoftBank 携帯電話かどうか調べる
1〜21時までの SoftBank 携帯電話同士の通話料が無料ですが、でも相手が SoftBank から MNP で他社携帯に変えていることを知らずに SoftBank 携帯電話と思って長時間通話してしまったら、後でビックリ仰天するような請求をされるかも判りません。 しかし、相手が SoftBank 携帯電話かどうか調べる裏技があります。
・・・内緒・・・内緒・・・
「*5555」の料金確認を利用する
電話番号を入れて暗証番号を入れる手順になるが、この時に暗証番号を求められれば SoftBank。 DoCoMo や au だと電話番号を確認して下さい・・・となる。
こうして、相手が SoftBank 携帯電話と判ったら電話帳に「ホワイトリスト」を作って記録しておきましょう。
・・・ホワイトプランにはホワイトリストがお似合いです・・・
自網S!ベーシックパック
・・・この裏技はソフトバンクフォンのネットワーク変更で2007年6月28日より使えなくなりました
2007年4月3日、ソフトバンクフォンから 157(お客さまセンター、通話料無料)に電話して有料の「S!ベーシックパック」(月額315円)から無料の「自網S!ベーシックパック」(当然ですが月額0円)に乗り換えました。
自網S!ベーシックパックの存在を、私の掲示板の読者「NAT越え」さんに教えてもらいました。
!!!この結果、本当に税込月額980円携帯となりました!!!
「S!ベーシックパック」と「自網S!ベーシックパック」ですが、(少なくとも私が使う範囲では)何にも変わらないです。 「xxxxxx@softbank.ne.jp」というインターネットメールアドレスがもらえるし、このアドレスにインターネット網からメールを送っても、ちゃんと受信します。
「自網S!ベーシックパック」は2007年2月9日にスタートし、ホワイトプランとゴールドプランだけに適用できます。
ホワイトプランとゴールドプランでは MMS(インターネットメール)もソフトバンクフォン同士では無料になっています。 これをやるには「S!ベーシックパック」か「自網S!ベーシックパック」をオプション契約する必要があります。 「S!ベーシックパック」は全てのインターネットアクセス機能を持ち、「自網S!ベーシックパック」はソフトバンクフォン内ネットワークしかアクセスできないというのが
建前
です。
この「建前」というのはあくまでも建前でして、実際には「自網S!ベーシックパック」でもインターネットメールやインターネットウェブアクセスができてしまう・・・と言うのが
オチ
です。
S!ベーシックパックについては、「建前」となっている制限などを含め、以下のページに詳しく書かれています。
自網用S!ベーシックパック
ソフトバンク活用法〜自網S!ベーシックパック
「自網」と言っても自分のネットワーク内だけしか使わせないというシステムは構築しようと思ったら巨額の投資が必要です。 無料で自網S!ベーシックパックを使うユーザーのために巨額の投資をするとは思えない・・・孫さん、ありがとうございます。
ソフトバンクフォンを契約して、毎月毎月面白い現象を楽しんでいます。 こんな面白い携帯電話は他社ではないです。 契約して良かったです。 大満足です。
自網S!ベーシックパックはロハより安い -105円だった!
・・・この裏技はソフトバンクフォンのネットワーク変更で2007年6月28日より使えなくなりました
どうも「自網S!ベーシックパック」は無料ではなくて、ロハより安い -105円が正解みたいです。
ソフトバンクフォンではインターネットで料金確認することを前提にし、紙の請求書がほしい場合は月額105円を払って「請求書発行」オプション契約します。
これは携帯電話からインターネットアクセスできることが前提です。
でも、「自網S!ベーシックパック」にすると「建前」ではインターネットアクセスできないので、使用料確認できないことになるのです・・・これもあくまでも「建前」です。 この場合、ソフトバンクから自動的に請求書が毎月送られてくるようになります。 それも無料で・・・
結局「S!ベーシックパック」を解約することで105円かかる紙の請求書発行料が無料になるので、「自網S!ベーシックパック」は-105円に等しいのです。 この論理わかりました?!?!
社長ワンマンの会社は社長(孫さん)の一声でルールが変わりますが、ルール変更に対して他のルールが追随できない・・・の面白い現象です。
ひょとして「孫さん」改め「損さん」になったのかしら???
受信料無料で MMS メール全文を読む
・・・この裏技は2007年6月28日以降も使えると思われます
こんな裏技があるなんて面白いですね。
このテクニックを、私の掲示板の読者「NAT越え」さんに教えてもらいました。
ソフトバンクフォンでは MMS メールが来たことをプリメールで通知します。 このプリメールはメールの最初の全角最大128文字相当までの部分で受信料無料です。 これを見て判断し、全文を読む場合は受信料が課金される仕組みです。
ホワイトプランではソフトバンクフォン同士(電話番号でのメール)の MMS メールの送受信は無料です。 この盲点を突くテクニックです。
インターネットからソフトバンクフォンにメールが届いた場合、まずプリメールが来ます。 ここで普通に全文を読む操作をすると、メール受信料が課金されます。 ここでは、慌てずにサーバーメール転送機能(携帯電話での操作です。)を使って、このメールを自分の電話番号宛てに転送します。
すると、送信元が自分で受信先が自分のメールが転送されてきます。 「送信元=自分=ソフトバンクフォン、受信先=自分=ソフトバンクフォン」となりますから、ソフトバンクフォン同士の MMS メールの送受信になりますね。
このメールの全文受信はソフトバンクフォン同士になるので、
無料
となる訳です。
これはソフトバンクフォンとの契約通りであって、決して法律違反ではありません。 やって良いことです!
便利技
留守番電話サービスを無効にする方法
留守番伝言が入っていても、それを聞くには通話料が必要です。 せっかく安く携帯電話を使うことを目的としているのに、留守番伝言をいっぱい入れられたらタマラン!ということで調べてみました。
ソフトバンクフォンは、どこに留守番電話サービスが停止できるメニューがあるのか判り難いです。 My SoftBank というオプション設定できる画面にもなかった。 本体メニューにもなかった。 ともかく他社の携帯に比べてやりたい項目がどこにあるのか判らないのです。
なんと、以下のユーザーサポートのページにありました。 偶然見つけました。 普通はこんなページ見ませんよね。
http://mb.softbank.jp/mb/support/3G/voice_mail/
ソフトバンクフォンは宝探しみたいで面白いです。
オプション契約状況確認
ソフトバンクフォンではウェブアクセスでオプション設定できる My SoftBank という画面があるのですが、中途半端で全てが確認できないのです。 全てを確認するには以下のようにソフトバンクフォンから 157 へダイヤルします。
157→[オフフック]→2→1→2→[携帯電話番号]→[暗証番号]
なぜこんなことを書くのか?・・・と言われるかもしれません。 一度でも 157 へダイヤルしてみて下さい。 判ると思います。 ソフトバンクフォンのPRなどを長々と聞かされてウンザリします。 前には長々とPRを聞いていたら、「今、私は何をするために電話した?」を忘れてしまったほどです。 上記のダイヤルコマンドはPRを喋っている時にも打ち込み可能です。
携帯電話用お天気情報メールサービス
使ってみて便利だなぁ〜と思った
月形半平太メール
の紹介です。
1日に1回、天気予報を送ってくれます。
雨降り始メール・・・雨が降りそうになると事前(2時間程度前)にメールで教えてくれます。
天気予報地点を2箇所設定できます・・・私は「越谷市西方」と「横浜市戸塚区戸塚町」を設定しました。
パケットし放題
ちょっとした事情でソフトバンクフォンから毎日ウェブ参照する必要性が生じました・・・「パケットし放題」割引サービスを契約したほうが得かどうか検討してみます。
「パケットし放題」ではミニマムチャージが月額税込1,029円で、これには12,250パケットのアクセス料が含まれます。 使っても使わなくてもこの1,029円は必要です。 1,029円/12,250パケット =
0.084円/パケット
となります。
12,250パケットを超え52,500パケットまでは、この 0.084円/パケット でチャージされます。 0.084円×52,500パケット = 4,410円 となります。 52,500パケットを超えたら、この先はいくら使おうが4,410円のままチャージ固定されます。 すなわち、「パケットし放題」とは半従量・半固定のサービスなんです。
ソフトバンクフォンでは、
1パケット = 128バイト
です。 漢字を使う我々日本民族は2バイトコードを使うので、このデータ量は全角64文字に相当します。 更に Web では制御文を使うので、1行表示するのに数パケット必要になります。 ちなみにこの項の文章は 2.3パケット相当です。
ですから、ちょっとしたページを見るだけでも莫大なパケット量となることが、お判りになると思います。
「パケットし放題」では使っても使わなくても1,029円はかかりますから、「パケットし放題」契約無しで1,029円までに抑えられるなら、これのほうが安いという考えもあると思います。 「パケットし放題」契約無しでは
0.21円/パケット
と
何と!2.5倍
のチャージがかかります。 4,900パケット分アクセスしただけで1,029円になってしまいます。 これは割りと簡単に到達してしまうでしょう。
結論
ソフトバンクフォンで少しでも Web アクセスするのなら「パケットし放題」契約したほうが得
です。 1,029円を超えた分のパケット料も安いし・・・
全く Web アクセスしない人なら契約無しでよいです。